2026年10月6日から8日にかけて、Keypascoはオランダ・ハーグで開催されたONE Conference 2026、ONE International Cyber Business Event、SECPAAS Cyber Taiwan B2Bマッチングに参加しました。講演やパネルディスカッション、展示ブースでの交流、個別商談を通じて、国際的なサイバーセキュリティコミュニティとアイデンティティセキュリティに関する知見を共有し、台湾とオランダの産業間での協業の可能性を探りました。
今回の訪問の中心にあったのは、デジタルトラストを実際の利用環境でどう実現するかという課題です。人・デバイス・AIエージェントが企業の業務プロセスに関わるようになる中で、アイデンティティの確認、デバイスの識別、そして個々の行動に対する認可と責任の明確化が、企業にとって重要なテーマとなっています。

AI時代のあらゆる行動に信頼の根拠を
ONE Conference 2026は、10月6日・7日にハーグのWorld Forumで開催されました。会期中、KeypascoのChengi Linは、「Trust infrastructure for the AI era」と題した講演で、人・デバイス・AIエージェントを包括するアイデンティティセキュリティの考え方を紹介しました。
講演では、次の3つの問いを出発点としました。
- 人: 誰がアクセスを要求しているのか。
- デバイス: このデバイスは信頼できるのか。
- AIエージェント: この行動を誰が許可したのか。
これらは、アイデンティティの確認、デバイスフィンガープリントとアクセス時の状況、さらにAIエージェントへの権限委任、ポリシー、監査可能性に対応する問いです。
AIエージェントがユーザーに代わってタスクを実行する場合、企業には、ユーザーの意図、エージェントに与えられた権限、実際に行われた操作を把握することが求められます。これらの関係を明確に結び付けることが、アクセス制御、認可管理、責任の所在を支える検証可能な根拠となります。

多様な技術の視点からEdge AIの安全な導入を考える
Chengi Linは、「Securing Edge AI: From Trusted Hardware to Real-World Deployment」と題したパネルディスカッションにも登壇し、信頼できるハードウェアからEdge AIの実運用に至るセキュリティ課題について、業界の専門家と意見を交わしました。
鴻海研究院CEOのWei-Bin Leeがモデレーターを務め、NXP Semiconductors、TNO、Synology、ASRock Industrial、Keypascoの専門家が参加しました。半導体、応用暗号技術、システム技術、アイデンティティセキュリティなど、異なる分野の視点が共有されました。
Keypascoにとっては、アイデンティティと認可の観点から議論に貢献する機会となりました。AIの機能がネットワークにつながるデバイスや業務環境に組み込まれるにつれ、どの主体を信頼できるのか、それぞれにどの操作を許可するのかを、導入の過程で明確にする必要があります。


展示ブースでも、認証、ゼロトラスト、AIによる行動の権限範囲について来場者と対話を続け、講演で紹介した考え方を企業の実際のニーズにつなげました。

国際ビジネス交流でつながりを築き市場を理解する
10月6日、KeypascoはハーグのLeonardo Royal Hotel Den Haag Promenadeで開催されたONE International Cyber Business Eventに参加しました。
InnovationQuarter、ハーグ市、The Hague & Partnersが共同で主催したこのイベントには、国際的なサイバーセキュリティ分野のリーダー、オランダの起業家、スタートアップ、成長企業が集まり、国境を越えた産業交流の機会が生まれました。
ビジネス交流を通じて、Keypascoは今回の訪問で取り上げた技術的なテーマを、市場ニーズや協業の方向性に関する議論へと広げました。さまざまな背景を持つ参加者とのつながりは、今後さらに対話を深めるための出発点にもなりました。
B2Bマッチングで協業に向けた対話を深める
10月8日、KeypascoはHSD Campusで開催されたSECPAAS Cyber Taiwan B2Bマッチングに参加し、オランダの参加者と個別商談を行いました。
個別の対話では、認証とゼロトラストに関するKeypascoの考え方を紹介するとともに、企業のニーズを伺い、互いの関心事項や優先課題をより具体的に理解する機会が得られました。

Keypascoは、B2Bマッチングの価値を、技術交流を実際の利用場面に近づけることにあると考えています。直接の対話を通じて、双方がニーズと協業の可能性を徐々に明確にし、次の議論に向けた土台を築くことができます。
国際ビジネスイベントでのネットワーク構築から、B2Bマッチングでの個別商談まで、今回の訪問は、台湾とオランダのサイバーセキュリティ産業間の継続的な交流にKeypascoが参加する機会にもなりました。

ハーグでの交流を次の取り組みへ
各イベントの主催者、SECPAAS–Cyber Taiwan、台湾代表団、パネル登壇者の皆様、そしてKeypascoと交流してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
今回のハーグ訪問では、アイデンティティセキュリティに関する技術的な議論と国際ビジネス交流を結び付けることができました。Keypascoはこれらの対話を継続し、企業や業界のパートナーとともに協業の可能性を探りながら、人・デバイス・AIエージェントのデジタル上のやり取りに、より明確で検証可能な信頼関係を築いてまいります。
認証、デバイスの信頼性、AIの認可管理に関するご相談や協業のご提案は、Keypascoまでお気軽にお問い合わせください。